1、聖書について

聖書Web講座へようこそ!
次の文をよくお読みになって、一番下にある質問にお答えください。

聖書は新約聖書と旧約聖書を合わせた書物

聖書には旧約聖書と新約聖書があることをご存知でしょうか。ところが旧約聖書はカトリックの聖書で、新約聖書はプロテスタントの聖書だと誤解しておられる方が結構多くいらっしゃいます。聖書はカトリックでもプロテスタントでも旧約聖書と新約聖書を合わせた聖書を使っています。

聖書はユダヤ教やイスラム教でも使っている

ユダヤ教では旧約聖書という呼び方はなく、トーラー、ネビイーム、ケトゥビームの頭文字から「タナハ」と呼ばれています。それが彼らにとっての聖書です。

またイスラム教でもコーラン(正確にはアル・クルァーン)とともに旧約聖書を使っています。但し、旧約聖書の中のモーセ五書(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)だけであり、タウラートと呼ばれています。クルァーンを正しく理解するためにはその背景となっている聖書の予備知識が必須です。

聖書の数は66

旧約聖書は39巻(カトリックは別)、新約聖書は27巻、合わせると66巻から成り立っています。

聖書の内容

旧約聖書の内容は、歴史書(モーセ五書を含めて)17巻、詩歌6巻、預言書16巻。また新約聖書の内容は、歴史書5巻、手紙(書簡)21巻、預言書1巻となっています。

聖書の原語

旧約聖書の原語はヘブル語(一部アラム語)で、ヘブル語は2000年間以上日常語として使われていませんでしたが、19世紀末、エリエゼル・ベン・イェフダによって復活され、現在イスラエルでは日常語として用いられています。

新約聖書の原語は、ギリシャ語(一部アラム語)です。その中でもコイネー(共通の意味)といわれるギリシャ語で、当時の国際語として使われていた言語です。

聖書の歴史

旧約聖書の最も古い部分は紀元前1500年~1600年と推測されています。旧約聖書の新しい巻は紀元前400年頃といわれています。

新約聖書はイエス・キリスト降誕以降から、紀元(A.D.)90年頃に書き終えられました。

聖書の著者

旧約聖書のモーセ五書は羊飼いをしていたこともあるモーセが書きました。
また、ヨブ記を書いたのはモーセやエリフと考える人がいます。それからモーセの後継者となったヨシュア、預言者サムエル、ナタン、ガド、預言者エレミヤ、学者エズラ、イスラエル王国の王ダビデ、ソロモン王、預言者イザヤ、エゼキエル、ダニエル、ホセア、ヨエル、アモス、オバデヤ、ヨナ、ミカ、ナホム、ハバクク、ゼパニヤ、マラキなどです。

新約聖書の著者は、四福音書を書いた取税人マタイ、マルコ、医者ルカ(ルカは使徒の働きも書いている)、ヨハネ(ヨハネはヨハネの黙示録も書きました)、多くの手紙を書いたパウロや、ヤコブ、ペテロ、(イスカリオテではない)ユダなどです。

聖書の中にはエステル記のように著者が不明のものや、へブル人への手紙のように諸説あるのものあります。

聖書の真の著者

旧約聖書と新約聖書の著者を合わせると約40名の人たちは、お互いに時代が違い、書かれた地域も違い、その立場や身分や職業も違っていました。それにもかかわらず聖書全体は調和と統一があり、その主題においても内容においても全く矛盾がありません。このことから聖書自体も語っている通り、聖書の真の著者は天地宇宙の創造者である全知全能の神です。

「聖書はすべて、神(創造主)の霊感(息吹き)によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。」(テモテへの手紙第2 3章16節)

聖書の古い部分は今からおよそ三千数百年前に書かれたにもかかわらず、時代遅れの無知迷信の書物ではなく、現代でも世界の超ウルトラ・ベストセラーとして広く読まれ続けているのです。

初級1 聖書について

聖書に関する質問が10問あります。上の文章にヒントがありますので、よくお読みになってからスタートしてください。

80点以上得点出来たら次へお進みください。