キリスト集会(しゅうかい:Brethren)

キリスト集会(キリストしゅうかい:Brethren)は広義ではプロテスタント系のクリスチャンの集まりです。

18世紀以降、イギリスで興った信仰復興運動(リバイバル)、また、同時期にアメリカ・カナダ・アフリカなど世界各地に起こった同様の動きに端を発しています。

すべてのクリスチャンは兄弟姉妹

キリスト集会では聖職者制度を設けず、宣教者、伝道者、指導者などの立場に関わらず、すべての男性のクリスチャンを「兄弟」、女性のクリスチャンを「姉妹」と呼ぶことから、他のキリスト教派より「brethren(ブレズレン、ブレザレン、ブラザレン)」、「プリマス・ブレズレン」などと呼ばれるようになりました。

集会はギリシャ語「エクレシア」から

現在、翻訳されている聖書の中で「教会」と訳されているギリシャ語の「エクレシア」[ἐκκλησία] は、最初、エルサレムの使徒たちを含む集まりを指したもので、「集まり」または「召しだされたもの」というのが本来の意味であったことと、「ただ、イエス・キリストの御名のもとに集う集まりである」というスタンスから、私たちは「教会」とは名乗らず、「集会」と称しています。

教会はギリシャ語「キュリアコス」から

一方、教会(Church)と訳されているギリシャ語の「主に属する」「キュリアコス」 [κυριακός]は、新約聖書には2回(1コリ11:20,黙1:10)しか出てきません。

その他の節では、ヨハネ第二の手紙1節の「選ばれた夫人(キュリア)とその子どもたちへ」からとされ、この夫人が「キュリア」と呼ばれる女性を指すのか、ヨハネが「エクレシア」を指して象徴的に呼んだかは現在も不明です。

教会という名称の由来は不明

この「キュリア」が「エクレシア」の別称となり、何らかのきっかけで一般的になっていったと考えられています。その後、西欧(北方面)のクリスチャンたちが自分たちの組織に「キュリア」教会(Church)を適用し始めましたが、その由来は不明といわれています。

キリスト集会

キリスト集会は教団や中枢本部を置くといった組織形態を拒んでいますが、それぞれのキリスト集会間での交流は持っています。日本において一般にキリスト集会と称しているのは、(無教会主義教会以外では)私たちの集まりのことです。